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石井恵梨子が「RUMBLE HORSES」Zepp Tokyo作品を分析

斉藤和義はなぜ“旬のミュージシャン”であり続けるのか? 最新ライブ映像&音源から読み解く

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 昨年末に開催された斉藤和義のツアー「RUMBLE HORSES」。そのZepp Tokyo公演がBlu-ray&DVD/CDとなってリリースされる。手元にあるのは両方の初回限定盤。これがまぁとにかく豪華なパッケージである。

 どちらも大型ブックケース仕様。2枚組のCDにはレアなボーナストラック(広島での奥田民生との共演、リハのみで演奏された最新曲「Endless」の別アレンジVer.)が4曲収録。またDVDのほうはZepp Tokyoのみならず、Zepp Fukuokaの内容をまるごと収録したオフィシャル・ブートレグ盤もあり。さらにはどちらにも豪華写真集つき。DVDはカラーでCDはモノクロでセレクトはそれぞれ違う。B5版という大きさ、つまり普通のDVDバッケージに収まる写真集の倍くらいの存在感で写真がドーンと迫ってくるわけだ(だるだるのシャツ&ボサボサ頭の斉藤を果たして写真で見たいか? と訝るなかれ。近年の彼のアラサー女子からのモテっぷりはハンパないのだ!)

 オリジナル・アルバムではないのだから、ライブ盤は基本的にコアなファン向けに作られる。しかし、この豪華さ! 今の斉藤の人気を示すバロメーターだろう。そもそもこのライブは「初のアリーナ!」とか「記念すべきデビュー◯周年!」といった記念碑的公演ではない。「RUMBLE HORSES」は単に全国のライブハウスを回ったツアー。斉藤自身が「ちょっとマニアックな曲が多い。あとで“ぜんぜん知らない曲ばっかりだった”って言われる」と苦笑するようなセットかもしれないし、バンドメンバーも普段のツアーより小編成の、実にシンプルで趣味色の強いものである。

 タイアップ仕事を次々とこなしながら商業の匂いを感じさせない見せ方が巧い、と以前に書いたが、それは表向きの、テレビから聴こえてくる斉藤サウンドの魅力について。翻ってこの「RUMBLE HORSES」は、前述したように趣味色の強いサウンドだから、彼のコアをじっくり味わえる内容である。決してキャッチーではない曲を連打し、激シブのリフをじっとり鳴らし、これでもかと長尺なギターソロを弾きまくる姿。そこに売れっ子の面影はなく、ファン思いのエンターテイナーという言葉もそぐわない。「もう少しこう、サービス精神があってもよいのではないか…」と不安になるシーンもあるくらいだが、それは杞憂なのだった。目を閉じてギターを掻きむしる彼を、誰もが楽しそうに見つめている。ノリノリで踊っている。なんだ、この幸せな関係性は。

斉藤和義 – “RUMBLE HORSES” Live at ZEPP TOKYO 2014.12.12 [Trailer]

      

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