嵐 二宮和也のイメージカラー“黄”の意味は? グループでの役割とキャラクターに迫る

 一方で黄のメンバーは、誰にも負けない特技を有している場合も多い。二宮なら、もちろん演技だ。映画『硫黄島からの手紙』でハリウッドデビューした際、その演技は世界的に評価され、その後の飛躍につながったことはよく知られている。風変わりな面を持つ二宮ではあるが、それは与えられた世界観に没頭できるという彼の特性と表裏一体なのかもしれない。

 また、そうした特性は二宮の音楽的センスにも現れている。彼がギターやハーモニカなどの楽器が演奏できるほか、作詞・作曲もできることが知られていて、前出の『THE DIGITALIAN』でもソロ曲「メリークリスマス」の作詞・作曲・編曲に携わっている(共同作詞者:小川貴史/共同編曲者:ha-j)。同曲は、クリスマスにサンタクロースの服装でケーキを売るアルバイト店員の恋を歌った、二宮の純粋な世界観が伺える一曲で、やはりひとつのドラマに没頭する性質がなければ書けない種類の歌詞だろう。そして、普段のいたずらっ子な彼と、純粋な歌詞とのギャップに魅力を感じているファンも多いのではないだろうか。

 ドラマの収録現場などでは、後輩たちにも普段からいたずらをしかけるという二宮。彼のようなタイプがいるからこそ、嵐はいつも視聴者に和気あいあいとした関係性を見せられるに違いない。

 次週は、松本潤のメンバーカラー“紫”について考察したい。

(文=松下博夫)

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