ユリカ/花たん、魔法少女アニメの名曲をカバー「この作品から、過去の名作に興味を持ってもらえたら」

「このアルバムから、過去の名作に興味を持ってもらえたら最高です」

――あらためて、花たんさんの“魔法少女アニメ歴”を振り返ってもらえますか。

花たん:本当に小さいころは、『ひみつのアッコちゃん』や『魔法使いサリー』を観ていて、コンパクトを買って“テクマクマヤコン”ってやっていました(笑)。『セーラームーン』になると思春期なので、純粋にストーリーを楽しんでいましたね。魔法少女マンガとして初めて意識して読んだのは、たぶん『カードキャプターさくら』。このアルバムにも2曲入っていますが、魔法少女の王道、というイメージで大好きな作品です。

――そうした作品をいま振り返ると、また違った魅力を発見することもありそうですね。例えば、『セーラームーン』は主人公たちが孤独と向き合っていたり。

花たん:そうなんです。子どものころはそんなに深く考えていなかったんですけど、いま劇場版を観ると泣けるシーンがたくさんあったり。みんなで「こんなエピソードがあったよね!」なんて話しながら、レコーディングしました。ただかわいいだけじゃない、魔法少女たちの魅力が少しでも伝わったらうれしいですね。

――あらためて、この作品をどんな人に、どんな風に聴いてもらいたいですか?

花たん:一番に聴いてほしいのは、やっぱり同年代の女性ですね。いまは魔法少女ブームが再燃しているし、こういう解釈のしかたもあるんだと思って楽しんでもらいたいです。またもっと若い人たちにも、このアルバムをきっかけに少し前の作品に興味を持ってもらえたら幸せですね。ストーリーの構成も絵柄も、いまのアニメとは違うけれど、観てみたら絶対に楽しめると思うんです。大好きな作品のテーマ曲ばかりなので、その入り口になれたら、こんなに素晴らしいことはないなって思います。

――今年はレコーディングで大忙しの1年だったと思います。最後に、2014年の振り返りと、来年に向けての抱負をお願いします。

花たん:これまではアルバム制作をしていても、時間に余裕がある日がけっこうあったんです。でも、今年は本当に毎日が忙しくて、充実していましたね。「もうイヤだ!」「ニコ動観たい!」なんて思ったこともありましたけど(笑)、いま考えると本当にありがたいことだなって。

 来年もこうしてアルバムを出せたらいいと思いますし、毎年言っていることではあるんですけど、ライブができたらいいなと考えています。これまでは人前で歌うのは得意じゃなかったけれど、「生で歌を聴きたい!」と言ってくれる人たちがいて、それを聞くとうれしくなるし、期待に応えたいという気持ちが強くなっていて。小さなライブハウスでいいので、全国の色んなところを回れたらいいですね。

(取材・文=橋川良寛)

■リリース情報
『魔法少女28』
発売:2014年11月26日
発売元:サブカライズレコード
価格:¥2,000(税抜)
〈収録曲〉
01.Catch You Catch Me「カードキャプターさくら」より
02.“らしく”いきましょ「美少女戦士セーラームーンSS」より
03.夢みるハート「魔法のプリンセス ミンキーモモ」より
04.時を越えて「怪盗セイント・テール」より
05.恋をするたび傷つきやすく…「ナースエンジェルりりかSOS」より
06.おジャ魔女はココにいる「おジャ魔女どれみ♯」より
07.この空にちかって「ヤダモン」より
08.デリケートに好きして「魔法の天使クリィミーマミ」より
09.永遠という場所「コレクターユイ」より
10.プラチナ「カードキャプターさくら」より
11.ラ・ソウルジャー「美少女戦士セーラームーン ミュージカル」より
12.Magia「魔法少女まどか☆マギカ」より
13.カラフル「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」より

■特設サイト
http://www.subcul-rise.jp/mahousyojo/

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