KinKi Kids、チャート首位曲の“手堅さ”とは? グループとソロ活動のバランスを読む

KinKi Kids

 

2014年11月10日~2014年11月16日のCDシングル週間ランキング(2014年11月24日付)

 今週のオリコン週間シングルランキングは、KinKi Kidsの『鍵のない箱』が15.2万枚を売り上げ1位を記録。今回の首位獲得で、デビュー作「硝子の少年」から連続して34作の1位となった。自身の持つギネス記録である「デビューからのシングル首位連続作品数記録」を更新し、「デビューからのシングル首位連続獲得年数記録」も18年連続で更新している。

 そして、ハロプロ系のアイドルグループBerryz工房のラストシングル『ロマンスを語って/永久の歌』が7.7万枚で2位、E−girlsの中心メンバーによるグループFlower『秋風のアンサー』が4.1万枚で3位。4位と5位にはaiko、K-POPグループのBEASTが入っている。

 ここ最近は1年に1枚というペースでシングルをリリースしているKinki Kids。前作シングル「まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを」が17.8万枚、さらにその前作「変わった形の石」が12.3万枚だった。これらの数字と今回のセールスを比べてみても、安定した人気を保っていると言っていいだろう。12月10日には14枚目のアルバム「M ALBUM」もリリースされる。こちらもアルバムチャート1位を記録することは確実だ。

 人気だけでなく、ミュージシャンとしての卓越したスキルも広く知られるようになってきた彼ら。特に堂本剛はソロプロジェクトで自らの思いや信条を発信する「アーティスト路線」の活動のあり方を開拓し、超一流の実力派ミュージシャンともステージやレコーディングを共にしてきた。今年2月にリリースしたソロアルバム『shamanippon-ロイノチノイ-』にはスティーヴ・エトウやKenKen、屋敷豪太なども参加。ギター、ベース、ドラムなどを一人でこなす演奏力も知られる。一方、堂本光一も舞台俳優として大きな成果を上げ、評価を集めている。

 そんな二人の「本拠地」であるKinki kidsの新曲は、グループの王道とも言える切なくもアップテンポなポップチューン。デビューシングル「硝子の少年」から、哀愁あふれるメロディとダンサブルなサウンドを最大の得意技にしてきた彼ららしい一曲だ。

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