J-POPのヒット曲に多用される“純情コード進行”とは? 亀田誠治とスキマスイッチが仕掛けを分析

 音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析するテレビ番組『亀田音楽専門学校 SEASON 2』(NHK Eテレ)。10月30日放送分では、ゲストのスキマスイッチとともに「恋するコード学~純情編~」をテーマに講義を行った。

 冒頭、亀田は「J-POPにはきれいに流れるコード進行がある」として「C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G」という多用されているコードを“純情コード進行”と名付けて説明、その代表例としてAKB48「恋するフォーチュンクッキー」、松任谷由美「守ってあげたい」、光GENJI「勇気100%」を挙げた。

“カノン進行”と“純情コード進行”は少し違う?

 亀田は「J-POPのヒット曲の多くにはコードにまつわるとある法則がある」として、山下達郎「クリスマス・イブ」をスキマスイッチとともに分析。亀田はそのタネはコード内のルート(根音)にあるとし「この曲はルートとひとつ上の音が階段を降りるように下がっていく。この2音が平行移動して、水が流れるごとく進行していくのが日本人の感性に合う“順次進行”なんです」と語り、その原点となる楽曲がパッヘルベル「カノン」だと明かした。

 しかし、亀田は“カノン進行”と“純情コード進行”には違いがあると説明し、“カノン進行”はルートがギザギザでしっかりしているが、“純情コード進行”の方がやさしく、流れがゆっくりになっていると語った。

「“純情コード進行”は半分まで使えれば有効」

 番組中盤、スキマスイッチの大橋卓弥は、少し毛色の違った楽曲をということで、大事MANブラザーズバンド「それが大事」を「サビの最初は“純情コード進行”だけど、途中で変わっちゃう曲」と紹介。亀田はこれに反応し「C→G/B→Am→Em/Gまで降りてくれば勝ったも当然で、効果は持続される。そういう構成はヒット曲にたくさんある」とし、Mr.Children「Any」などを例に挙げた。
 

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