PE'Zが明かす音楽の原体験、そして今も走り続ける理由「特殊であることは嬉しい」

「余裕はなくて、ずっと突っ走っているような感じ」(航)

――年末にはワンマンツアー『EN-MUSUBI2014~血騒(ちそう)っていう位だからそれはもう~』を開催されますが、やはりライブハウスということで、人見記念講堂でのライブとはまた違うものになりますか?

ヒイズミ:そうですね。「血が出る」感じで(笑)。今回のアルバムで、メンバーが共通して「これだな」っていう感覚を掴んだと思うんです。Ohyama "B.M.W" Wataruさんも「いいのができた」と言ってましたし、ニレハラさん(Nirehara Masahiro)も最近の発言には力強さを感じます(笑)。「血騒-chisou-」っていうタイトルになるくらいの激しさをどう料理してお披露目するか、年末が楽しみで仕方ないですね。

ーーPE'Zのようにリリースペースが早く、ライブも積極的に行うジャズ系のバンドはユニークな存在に思えますが、客観的に自分たちのあり方をどう捉えていますか。

航:そうですね…あんまり振り返っている余裕はなくて、ずっと突っ走っているような感じです。客観的に見て、ライブで熱く演奏できているうちは走り続けられると思います。

ーー今後も走り続けられそうですか?

航:どうなんですかね(笑)。前回の人見講堂でさらにスピードが増した感じがします。毎年『EN−MUSUBI』で締めているので、今年もいつも通り走り切るつもりです。

ヒイズミ:客観的に見るのは難しいですけど、個人的に“特殊”というものが大好きなので、特殊であることは嬉しいし、それでこそやっている意味があると思います。ずっと特殊でいたいですね。ふと我に返ったときにしんどくなるかもしれませんが(笑)。

ーー確かにPE'Zの音楽はカテゴライズするのは難しいですね。「ジャズをベースにした新しい音楽」という認識でしょうか。

ヒイズミ:ジャズに限ってはいなくて、ひとつにまとめるとしたら「自分の好きなもの」をグチャッとミックスしたものがこうなっている、という感じです。その中のひとつにジャズもある、ということだと思います。特にジャズに近づけよう、とはしていませんね。

航:僕は、PE'Zを始めた頃は特にジャズが好きというわけじゃなくて、むしろ僕が入ることによってジャズ色が薄まる感じで、それが良かったんだと思います。PE’Zではそのあたりを意識していて、ジャズを弾くからといって、ジャズっぽく演奏しようとは思っていません。もちろん、いわゆるジャズドラマーの演奏を聴くのは好きで、学ぶこともすごくあるんですけどね。

ーーちなみに『EN-MUSUBI2014~血騒(ちそう)っていう位だからそれはもう~』ツアーのポスターがおむすびですが、何か意図はありますか?

航:シャレです(笑)。海苔が巻いてないと「おむすび」とは言わなくて「おにぎり」になるらしいんですけど、そこまではこだわりきれなかった(笑)。それにちなんだプレゼントも用意しています。

(取材=神谷弘一)

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PE'Z『血騒-chisou-』(apart.RECORDS)

■リリース情報
『血騒-chisou-』
発売:2014年10月15日(水)
価格:CDのみ ¥3,000(tax out)
   CD+アナログ盤(ダウンロードコード付) ¥5,000(tax out)

※それぞれにボーナストラックを1曲ずつ収録(アナログ盤とCDではそれぞれ異なる楽曲を収録)

■ライブ情報
『EN-MUSUBI2014~血騒(ちそう)っていう位だからそれはもう~』

12月23日(火)福岡:BEAT STATION 
12月24日(水)大阪:umeda AKASO
12月25日(木)愛知:THE BOTTOM LINE NAGOYA
12月27日(土)東京:shimokitazawa GARDEN
12月28日(日)東京:shimokitazawa GARDEN
12月29日(月)北海道:札幌cube garden
前売 ¥4,800/当日¥5,300 (札幌2F指定のみ前売¥5,300/当日¥5,800)
※all standing・プレゼント付・tax in・drink代別(札幌2Fのみ指定)
 11月1日(土)各プレイガイドにてチケット発売開始!!

 <小学生に教えるJAZZクリニック冬期講習決定!>
2014年10月24日~12月26日(全10日間)
毎週金曜日18:00~20:00 場所:東京世田谷・国立音楽院
お問い合わせ:国立音楽院

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