『HARE NOVA FINAL !!!!!』ライブレポート「原石としてどれだけ面白いものを持っているのか」

BOYS END SWING GIRL

BOYS END SWING GIRL

 

 6月に開催された『HARE NOVA Vol.03』で投票結果1位に輝いた千葉県成田出身の4人組、BOYS END SWING GIRL。前回同様に、真っ直ぐなソングライティングとタメの効いた巧みな演奏力からくる安定感あるパフォーマンスを存分に発揮してくれた。今回は新しい試みとして、ゲストボーカリストに高校生女性シンガー古野恵理が参加した曲も披露。オーソドックスなギターロックバンドにとどまらない新たな可能性も示していた。

■ゲストウォッチャーコメント
原田公一「ワン・アンド・オンリーなことをやっていかないと、プロとしてバンドを続けることはできないと思うんです。今はとてもキラキラしていて、そこはとてもいいんですけど、さらに深みのようなものがバンドの魅力に加わってくるのを期待しています」
中山道彦「正直言って、もうデビューしていても全然おかしくない存在感を持ったバンドです。このレベルでデビューしているバンドはたくさんいます。ただ、気になるのはちょっとやり過ぎというか、サービス精神が旺盛すぎるところ。もうちょっとお客さんを信頼するというか、お客さんの想像力にまかせる部分があった方がいいと思います」

フィッシュライフ

フィッシュライフ

 

 4月に開催された『HARE NOVA Vol.01』で大きなインパクトを残した3ピースバンド、フィッシュライフ。ナンバーガール直系の激しいギターサウンドに、日本のバンドならではのメロディや歌声や歌詞のメッセージの泥臭さも加わって、既にこのバンドだけのオリジナリティを確立している。6組のファイナリストのトリを飾るに相応しい、とことん熱い鮮烈なステージを繰り広げてくれた。

■ゲストウォッチャーコメント
宇野維正「歌詞に耳を傾けていて思ったのは、きっと言いたいことがすごくたくさんあるバンドなんだろうなということで。そういう意味では、バンドのアレンジ的には今のような押しっぱなしではなくて、もうちょっと言葉がダイレクトに入ってくるような引きの部分とか音の隙間があってもいいと思いました」
青山美郷(劇団ハーベスト)「すっかり引き込まれてしまいました。エネルギーがとても伝わってくる演奏で、ただ熱いだけじゃなくて、曲ごとに、シーンごとに空気が変わっていくのがすごかったです」

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