SWVやQ・ティップをサンプリングする4姉妹ユニット ジャズミン・シスターズが日本デビュー

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サンプリング黄金期を彷彿とさせるサウンドで期待されるジャズミン・シスターズ。

 ヒップホップ/R&Bが、“サンプリング”という手法を用いて黄金期を作り上げた1990年代。サンプリングはひとつの“芸術”として崇められ、数え切れないほどの名作が生み落とされた。それからソウルミュージックを現代版に解釈したディアンジェロやエリカ・バドゥ、マクスウェルらのニュークラシックソウルや、ザ・ネプチューンズやティンバランドといったプロデューサーが手がける“非サンプリング”のヒップホップ/R&Bが台頭し、21世紀に突入するとT.I.やリル・ウェインなどのサウスヒップホップがチャートを席巻。近年ではEDMと手を組み、ラッパーもシンガーも4つ打ちのダンスミュージックへと食指を伸ばした。

 そして2014年、ナズ『Illmatic』、ザ・ノトーリアス・B.I.G.『Ready To Die』、メアリー・J・ブライジ『My Life』、TLC『CrazySexyCool』といった、まさに黄金期を象徴する作品のリリースから20年が経過した今年、じわじわとながら“サンプリング”への揺り戻しが起き始めている。それを体現すべく、アルバム『90's Baby』で日本デビューを果たすのが、LA出身の4姉妹ガールズ・ユニット、ジャズミン・シスターズだ。

「YOU」/JAZMIN SISTERS

 SWVの「Weak」をサンプリングした「You」を収録したミックステープ『90's Baby』(デビュー・アルバムと同タイトル)が話題となったのは昨年末。アメリカのラジオ局「Power106」や「HOT97」で「You」がエアプレイされると、2パック「I Get Around」を引用した「Cali Girl」や、Q・ティップの代表作「Vivrant Thing」をサンプリングした「PYT」、クレイグ・マックの不朽の名作「Flava in Ya Ear」を拝借した「Valentine Heart」など、その他の収録曲もジャズミン・シスターズ人気に拍車をかけることとなった。

「VALENTINE HEART」/JAZMIN SISTERS

「SWVの曲をサンプルするのは勇気がいったわ。だって、彼女たちの曲を変な風に使えないもの。彼女たちが聴いて、私たちを誇りに思ってもらえるような、そんな曲にしなきゃってプレッシャーを感じてたわ。なによりもうれしかったのは、(SWVのメンバーの)ココがツイッターで『ジャズミン・シスターズはホットよ! 今の業界に絶対に必要な才能!』ってツイートしてくれたの。それを見たときは4人で部屋中を走り回って大変だったわ(笑)」(ダリア)

 メインボーカルを務める四女ダリアを中心に、長女のナディア、次女フェリーシャ、そして三女のセリアで構成されたジャズミン・シスターズ。目下、注目株の4姉妹が世界に先駆けリリースするアルバム『90's Baby』が、新たなムーヴメントを巻き起こす。

『90's Baby』Trailer/JAZMIN SISTERS

(文=讀賣蘭堂)

■リリース情報
『90's Baby』
発売:9月24日
価格:2,100円(+税)
iTunes
公式サイト
公式You Tube

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