破格の若手バンド、HAPPY登場「結成した時から世界一のバンドになろうと思ってやってる」

「あまり音楽オタクみたいなところはない。直感で鳴らしてる」(Ric)

――なんか、アンダーグラウンドなエピソードと健康的なエピソードの落差がすごいよね(笑)。ズバリ訊きますが、地元では結構ヤンキー的な感じだった?

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Alec(Vo&Gt)

Alec:いや(笑)、ただのパンク好きなノリのいいヤツらって感じでしたね。

Syu:ヤンキーとかではなかった。

Ric:ヤンキーとも、普通のヤツらとも、地元の連中とはみんなと仲が良かったな。

――どうしてそういう背景が気になるかというと、日本に、HAPPYみたいなバンドってこれまであまりいなかったんですよ。マニアックな洋楽が好きで、センスが良くて、英語で歌っててっていう、そういうバンドはこれまでにもいたけど、そういうバンドにありがちな頭でっかちなところがHAPPYには全然なくて。ごく自然にサイケデリックを体得していて、それを楽しそうに体現している。なんか「コイツら普通じゃないぞ」感がすごくて(笑)。

Alec:あんまり洋楽志向とか、そういうことは意識してないですね。

Bob:何かを狙ってとか、そういうことは全然考えてない。自然に好きな音楽をやってるだけで。

Ric:シンセとかもたくさん使ってるけど、あまり音楽オタクみたいなところはないよな。直感で鳴らしてるっていうか。

――今回のアルバム『HELLO』を聴いて「これ、もしジョン・レッキーあたりがプロデュースしていたら日本のロック史上に残る世紀のファーストアルバムになったのでは?」と自分がツイートしたのを、実はもう皆さんに見られちゃったんですが(笑)、セルフプロデュースにこだわったのはどういう理由から?

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Ric(Vo&Syn)

Alec:生意気かもしれないけど、少なくとも日本のプロデューサーに、今の俺らの音をいじられちゃったら、絶対にダサくなると思って。一緒にやりたいと思う人の名前が浮かばなかった。

Ric:まだ俺たち、レコーディングのこととか全然わからないから、現場で手取り足取り教えてもらうことになっちゃうじゃないですか。そうすると、プロデューサーの趣向が必要以上に入っちゃうんじゃないかっていう警戒心もあって。

Alec:一緒にやるんだったら対等にやりたいから。宇野さんの言ってたジョン・レッキーって、ピンク・フロイドとかXTCのプロデュースとかしてた人?

――そう、よく知ってるね! ビートルズやピンク・フロイドのレコーディング・アシスタントをやってて、後にXTCやニュー・オーダーやヴァーヴやレディオヘッドとかをプロデュースした人。一番有名なのはストーン・ローゼズのファーストアルバム。

Alec:レディオヘッドもやってるんだ! ナイジェル・ゴッドリッチと出会う前?

――そう。レディオヘッドもファーストだけやってる。

Alec:そっかぁ。自分で思い浮かぶ名前があるとしたら、デイヴ・フリッドマンだったらお願いしてみたいかなぁ。

――ああ、それもハマりそうですね。とにかく、この『HELLO』というアルバムの楽曲は、そういう妄想をかき立てられるくらい、楽曲やサウンドの雰囲気のカッコよさにおいて抜きん出ているロックアルバムだと思うんです。

Alec:嬉しいですね。

――でも、音のカッコいいバンドが、そのカッコよさだけで売れるとは限らないのが世の常で。そこについては、なにか戦略のようなものはあるんですか?

Alec:戦略とかはあまり考えてないけど、結成した時から世界一のバンドになろうと思ってやってるんで、野心はめちゃくちゃありますよ。

Ric:それは絶対にあるな。

――ただ、HAPPYのライブを見ていて思うのは、ステージ上で5人がすごく楽しそうで、そこにあまりフラストレーションのようなものを感じないんですよね。この現状、もっと言えばこの世界に、今の時点でも十分に充足しているように見えるというか。

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Chew(Syn&Gt)

Syu:フラストレーション……。ニルヴァーナみたいな?

Alec:初期の頃はそういう感情も表に出すバンドだったんですよ。でも、最近はそういうのではない方向のヤバさを求めるようになったというか。今、日本で売れてるバンドって、別に音楽だけで売れてるわけじゃないと思うんですよ。なにか流行みたいなものがあって、その流行に合致してるかどうかみたいな。俺らは、そういう売れ方をしたいとは思ってなくて。もっと王道のヤバさを追求したくて。

Bob:日本だけを見てるわけでもないしね。

Ric:もちろん理想は、日本でも海外でも売れることだけど。

Chew:野心マックスですよ。

Syu:むしろ野心しかない。

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