「すべて出し切った」レゲエシーンの貴公子TAK-Zが語る、2000人超ライブ実現までの道

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――それでもなおレゲエシンガーを志したのはなぜ?

TAK-Z:19歳のときにジャマイカでリアルなレゲエに触れたことが大きなきっかけです。それ以前からMIGHTY JAM ROCKやPUSHIMさん、RYO(the SKYWALKER)くんもそうですけ ど、当時から第一線で活躍していたレゲエ・アーティストにも刺激を受けました。近づけば近づくほどその人の人間性も垣間見ることができて、そのアーティストの曲を改めて好きだな、って思い返すことも多い。やっぱりメッセージという部分で、レゲエを好きでよかったな、って思いますね。

――なるほど。思うような曲を書けなかった初期の活動では、ある現場の経験が転機となったとか。

TAK-Z:ROCK DESIREというサウンドのアニヴァーサリーに呼ばれたときに、RED FOXっていう(ジャマイカの)アーティストに「セッションしようぜ」って舞台で言われたんです。ずっと聴いてたアーティストから声をかけられたので、チビるかと思ったんですけど(笑)、そこで自分の今までのすべてをぶつけることができたんです。

――その後、現在まで在籍するScorpion the SilentKillerへの加入も大きな転機ですよね。

TAK-Z:アルバムを2枚出した後に、ScorpionのボスであるAssassinに出会い、「クルーで一緒にやらないか」って誘ってもらえたんです。今までになかった自分の引き出しも増え、制作に対する意欲も湧きましたし、そこにはBIG BEARっていうシンガーも隣りにいて、互いにライバル的な感じで刺激しあってる感じですね。

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――常々どんなシンガーでありたいと思ってますか?

TAK-Z:自分らしくありたい、というのが第一。ありのまま、あるがままで「シンガーTAK-Z」というものをリスナーに見てもらいたいし、そこはブレずにこの先も続けていきたいと思います。

――今回のDVD『「Songs Of Life」Release Tour Final in OSAKA』も、いわばそれを形にしたショウの模様を映像化したものです。本編でもおっしゃってますが、大阪・なんばHatchでのライブはご自身の夢だったんですよね。

TAK-Z:何年か越しで積み重ねてきたワンマンライブなんです。初めは地元・堺の「Club Ten-g」という場所で180人の人を集め、その次は大阪の「Club Joule」で行って800人前後のお客さんを動員しての今回。4~5年越しの集大成として、ファースト・ミニアルバム『TEN GALLON』から最新の『Songs Of Life』収録曲まで、客演も含めて、すべてを出し切ることができました。MCも歌も、すべてあるがままに飾らず喜怒哀楽の感情もむきだしの3時間半のライブになりました。

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