49歳にして連続1位の自己記録更新! 「稲葉浩志を生きる」ということ

参考:2014年05月19日~2014年05月25日のCDアルバム週間ランキング(2014年06月02日付)(ORICON STYLE)

 78.196枚と77.698枚。僅か約500枚の差で『アナ雪』サントラの4週連続1位を阻止したのは稲葉浩志、約4年ぶり、5作目のオリジナルアルバム。男性ソロアーティストによる1stアルバムから5作連続のアルバム1位は、93年に氷室京介が記録して以来、21年4ヶ月ぶりとのこと。ちなみに氷室京介の記録は97年の7作目のソロアルバムまで続いたので、まだまだ先は長い。と言える一方で、93年の時点で氷室京介はまだ33歳。稲葉浩志は現在49歳。記録達成時点で16歳という大きな歳の開きがあることを考えると、稲葉浩志の記録の凄味がよくわかります。

 グループ活動と並行してのソロと、バンドが解散してからのソロではもちろん意味合いが違ってきますが、それにしてもこの領域までいくと、「新たな音楽的新境地を開拓」だとか、「同時代の音楽シーンから刺激を受けて」だとか、そういう段階はとっくに通り過ぎて、「稲葉浩志をいかに生きるか」というテーマと常に向き合い続けなくてはいけないわけで。そこには、凡人には計り知れない相当なしんどさがあるはず。極度にストイックであることで知られている稲葉浩志。先日のミュージックステーションでタモリに「最近何してるの?」と訊かれて、「……散歩」と答えている姿を見て、底知れない闇の深さを感じずにはいられなかったわけですが、ちょうど昨日(5月29日)ホームページで公開された福山雅治との対談(YouTubeで見れます)でUFCへの愛を無邪気に語る姿を見て、「稲葉浩志も格闘技好きの普通の男だったんだ」と、ちょっとホッとしました。

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