49歳にして連続1位の自己記録更新! 「稲葉浩志を生きる」ということ

福山雅治 × 稲葉浩志 / UFC対談

 今週のチャートで他に注目したいのは、初登場4位のマイケル・ジャクソン、初登場7位のコールドプレイ、4週目にしてまだ9位に踏みとどまっているファレル、さらに新しいタイプの洋楽コンピレーションアルバムと言える『TERACE HOUSE TUNES』に『アナ雪』サントラを加えると、実質上、トップ10の半分が洋楽だということ。

 「最近の若い子は洋楽を聴かなくなった」というありがちな言説に触れるたびに自分がよく思うのは、「それって『洋楽』じゃなくて、『洋楽ロック』のことでしょ?」ということ。今週のトップ10の洋楽5枚のうち、ロックと言えるのはコールドプレイだけで、そのコールドプレイだってロックの中では極めてポップ寄りのバンド。確かに、洋楽ロックは以前ほど聴かれなくなったし、日本の若いバンドには洋楽ロックからの影響を感じさせないバンドが増えてきた。でも、『TERACE HOUSE TUNES』におけるマニアックな洋楽曲の受容のされ方とか、ファレルの売れ方とかを見てると、そのファッション性において若者を引きつける洋楽の魅力というのは、昔も今も、それほど変わりはないと思うのです。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

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