ORANGE RANGEからdelofamiliaまで…変化し続けるコンポーザー=NAOTOの実力とは?

 好きなモノは何でも取り入れ、自己流に仕上げるまるで「おもちゃ箱」のような作風。他の類を見ないNAOTOの音楽性は以前からミュージシャンや音楽関係者の間でも評価が高い。事実、SCANDALやHOME MADE 家族、でんぱ組.incなど人気ミュージシャンに楽曲提供やプロデュースを行っていることが何よりの証明だろう。元ストーン・ローゼスのシンガー、イアン・ブラウンはロンドンで行われた自身のソロツアーにNAOTOを招き入れ「今夜はスペシャル・ゲストを呼んでいるんだ。はるばる東京から、日本一の音楽スター、ナオトだよ」と紹介し共演も果たしている。ORANGE RANGEはあくまで「歌が中心」と公言し、バンドでの響きや組み立てを重視している彼だが、ソロ・プロジェクトとして始まったDelofamiliaでは才気煥発。これまでリリースされた4枚のアルバムでも何が飛び出すか分からないその「変態性」を遺憾なく発揮してきた。本作でもそれは変わらず、さらに進化したNAOTO流ポップミュージックを堪能できるだろう。

 Delofamiliaはアルバム『Carry on Your Youth』のリリースに合わせ6月から7月にかけ全国5カ所で行われるトリオ編成でのプライベイトなツアー、そして9月に東名阪3カ所で行われるフル・バンド編成のツアーが決定している。NAOTOの「いま」を生で観ることのできるチャンス、ファンはこちらもぜひチェックしておこう。
(文=北濱信哉)

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