ベーシストの祭典『亀田杯』で12歳プレイヤーが優勝 ハマ・オカモト加わり親身アドバイスも

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 5月11日、青山スパイラルホールにて、ベーシストでありプロデューサーの亀田誠治が主催するベースコンテスト「第二回亀田杯ベース選手権大会」が行われた。300名を超える応募者の中から8人のファイナリストが競い合い、第2回グランプリの座を争った。

 最初に主宰の亀田から「このコンテストはベースだらけのベースのお祭り。だから存分に楽しんでふれあって帰ってください」という挨拶があり、コンテストが開幕。雑誌『ベース・マガジン』の編集長である近藤隆久も前回と同様に参加した体制で審査に入った。

 審査方法はあらかじめ亀田から与えられた「スラップ」「ピック弾き」「2フィンガー」のなかから一つを選択して行う「課題曲」と、自身でテーマに沿って作曲をし、ライブの場にて発表する「自由曲」を演奏し、総合的に評価をするというもの。亀田から事前に発表されていたテーマは、イベント当日が「母の日」であることにちなんだ「母」で、各プレイヤーが思い思いのベースプレイを披露した。

 1人目のハギワラ”ZINE”ヂーノは、外国籍の母を持つ19歳のプレイヤー。課題曲のスラップを歌いながら演奏し、母に向けての自由曲では、母のイメージに合わせたファンクナンバーを披露する。これには審査員の亀田も「お母さんとファンクは切り離せない存在だからね」と納得。2人目の清見くにひさは、ワイルドな見た目の22歳。ギターフレーズのようなクリーントーンのベースを披露し、自由曲では開放弦+カポタストを使ったプレイで近藤と亀田を魅了した。3人目の小林修己はニコニコ超会議や様々なアーティストのレコーディングにも参加する手だれ。亀田も「爪の垢を煎じて飲ませて頂きたい」と語る滑らかなベースプレイは、参加者の中でも群を抜いており、近藤も「運指使いに惚れた」とコメントした。

 4人目の榎本亮二は、今回演奏した8人の中では最年長となる40歳での参加。課題曲はピック引きで披露し、近藤に「フレーズを時々入れてくるけど違和感がない」と言わしめた。5人目は原田兄弟。亀田が「口ずさめるベースライン」と評し、コンポーザーとしての魅力に感心した様子だった。6人目の山本修也は、ファイナリスト最年少となる12歳。最初はその年齢に会場も驚いていたが、プレイを見た観客からはこの日一番の声援が挙がる。亀田と近藤も目をキラキラさせて見つめており、自由曲で披露したメロディーラインを聴いた亀田は「作曲能力が素晴らしい」と彼を讃えた。

 7人目のYUKITANは、ファイナリスト唯一の女性。明るい笑顔を振りまきながらのベースプレイに亀田も「周りにいる人が幸せになるベース」とコメントした。8人目のRikiyaは間を大事にし、グルーブに重心をおいたプレイを披露し、亀田と小林を感心させた。

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