豪華演出で12000人が大興奮 西野カナが横浜アリーナで見せた、ライブパフォーマンスの進化形

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延べ10万人を集客した自身2度目の全国アリーナツアーを完走した西野カナ。

 西野カナが4月13日に、アリーナツアー「Love Collection Tour ~pink & mint~」のファイナル公演を横浜アリーナで行った。昨年9月にベストアルバム『Love Collection ~pink~/~mint~』をリリースし、名古屋・日本ガイシホールから始まった今ツアーの12公演目である。“ケータイ世代の着うた系シンガー”として、わずか5年でスターダムにのしあがった彼女。SHIBUYA-AX、Zepp Tokyo、日本武道館、さいたまスーパーアリーナ、国立代々木競技場 第一体育館と、着実にライブのキャパシティを拡げ、最大規模のツアーファイナルであるこの日のライブ。豪華なセットや演出が組まれたエンターテインメント性あふれるライブを観ることができた。

 会場最寄りの新横浜駅を降りると、駅前の一帯が西野カナ一色に染まっていた。グッズであるギンガムチェック柄やドット柄のリボンカチュームを付けた女の子、西野カナの衣装と同じお手製のレトロアメリカンなドレスを着た女の子たちが周辺のカフェや、ファーストフード店で待ち合わせている。横浜アリーナに向かう道でも、遠方から来たであろうキャリーバッグを引く、ライブTシャツを着た女性や、同じようにグッズのトートバッグなどを持ったカップルや親子連れというたくさんのファンが楽しそうに話しながら歩いていた。そんな思い思いにお洒落したファンが会場前では、記念写真を撮ったりしていて、ライブが始まる前から会場全体がテーマパーク的な楽しげな雰囲気に包まれていた。

 ライブで強く印象付けられたのは、そのディズニーランドを思わせる演出性の高さだ。ショーあり、アトラクションありで観る側を飽きさせない。赤や青のマリンボーダーワンピースやトレンチコート風のドレス、メタリックシャイニーコスチュームなど、時にガーリー、時にセクシーな全12着の衣装を見せた西野カナ。中盤の「LIGHTS,CAMERA,ACTION」「FANTASY」「Love you Miss you」「Every Boy Every Girl」「Sweet Dreams」では、取材のメモを取っていると見逃してしまうほどの早変わりの演出も。衣装チェンジで何度かステージを離れた際も「【BAND TIME】」や「【DANCER TIME ~ DJ TIME】」でプロジェクションマッピングを駆使した映像演出を見せたり、その映像とダンスを融合させたパフォーマンスを見せ、終始ステージで行われる最新鋭のショーに釘付けになった。また、この日はこれまでに西野カナとコラボレーションをしてきたアーティストが勢揃い。「君の声を feat. VERBAL(m-flo)」では、VERBALのエッジの効いたラップがグルーブと観客の熱気を生み、MINMIが登場した「Summer Girl feat.MINMI」では、パワフルなMINMIのボーカルとアッパーなサウンドにオーディエンスが一斉に跳ねる。「ターニングポイントとなった曲を聴いてください」と語って披露された「遠くても feat.WISE」では西野カナの呼び込みに、WISEが勢いよく飛び出し、ファンは大歓声。そんなスペシャルなライブにただただファンは「すごい!すごい!」と声を上げてライブを体感していた。

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VERBAL、MINMI、WISEといったデビューから5年間にコラボレーションしてきたアーティストが横浜アリーナに集結した。

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