エレカシ、イエモン、UVER、ワンオク……有名監督が撮ったロック・ドキュメンタリー4選

UVERworld×中村哲平 『THE SONG』

UVERworld 『映画「THE SONG」予告編』

 2012年公開の、UVERworldのドキュメンタリー映画。今やドームアーティストとなった彼らの始まりの場所であるライブハウスや、大阪時代の恩人を訪ねる映像、制作やライブに一年間もの間密着して作られた丁寧なドキュメントムービーだ。監督は映画監督の中村哲平。若手監督でありながらこれまでに7作の映画作品を発表しており、関ジャニ∞の長編MVなどを手がけていることでも知られている。この『THE SONGS』はDVD化され、音楽ドキュメンタリー映画ではマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』以来となるオリコン初登場1位を獲得した。

ONE OK ROCK×中野裕之 『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』

FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM [Official Teaser Trailer]

 最後は今年5月公開予定の、ワンオク初となる映画作品。2013年に行われたアジア・ヨーロッパツアーに完全密着したドキュメント作品であることがアナウンスされている。監督は『SF サムライ・フィクション』『RED SHADOW赤影』などで世界的な評価を受ける映画監督・中野裕之。中野はこの作品の制作に際し「ONE OK ROCKの今を凝縮して、最高にカッコイイ
バカなドキュメンタリーを作ろうと思って望み、無謀にも全部のライブを手持ちで撮ってしまった」とコメントしており、「これはカッコいいの中でも最上級だ」と作品への自信を覗かせている。

 この他にもたくさんの映像作家たちが、ロックを映画にする挑戦を続けている。音楽と映像、深い関わり合いがあるこの二つを、“物語”にする監督の存在が、今バンドムービーに求められているのかも知れない。
(文=岡野里衣子)

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