嵐・大野智がステージで見せる集中力 シャイな性格に秘めたエネルギーとは

 もっとも彼の場合、シャイな性格はネガティヴに働かない。普通に考えると「恥ずかしがり屋」という性格は消極的だったりナイーヴだったりと仕事に支障をきたしそうなものだが、大野のシャイな性格は音楽や芝居をやる上でプラスに作用しているようだ。舞台『プーシリーズ』を手がけた劇作家のきだつよし氏は雑誌『ASIAN POPS MAGAZINE』のインタビューで以下のように語っている。「(大野智は)ああいうシャイな人だから、中にものすごいエネルギーを持っているはずなんです。あと、彼は集中力がある人なので、吹っ切るというより集中していると僕は感じているんです。その瞬間にハンパなく集中している。ドラマ『魔王』でもすごく集中しているシーンがありましたね。あれを見て、“この人はアイドルなのに鼻水たらしながら泣いている姿をテレビでさらせるほど集中できる人なんだ”と改めて感動しました。踊りにせよ、絵にせよ、芝居にせよ、全て彼の集中力の賜物なんだと思います」。シャイな性格の中に秘めたエネルギーと集中力は、コンサートのステージや芝居の舞台といった大一番で発揮される。それが大野智をトップアイドルたらしめているものなのかもしれない。

 先のラジオで「俺は基本的に恋愛物はやりたくないんだよね。40歳くらいになって恋愛物をやりたいって思うかもしれないけど。いつになるか分からないけど…見れるかもしれないですね」と話を締めくくった大野。ファンが彼のキスシーンを観れるようになるには、まだしばらく時間がかかるかもしれない。
(文=北濱信哉)

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