剛力彩芽、JUJU、the pillowsも 「ダンスコンテスト」が増えている背景は?

 2013年に大ヒットしたAKB48『恋するフォーチュンクッキー』は、そうしたプロモーションの最も成功した事例のひとつ。覚えやすい振り付けが多くの人々に好まれ、企業や自治体までが、同作のダンス動画をYouTubeに公開したのは記憶に新しいところだ。CDもロングヒットしており、累計売上は150万枚を超えたという。多くの人のあいだで同曲を踊ることが、かつてのカラオケのようにコミュニケーションのキッカケとして機能しているのは間違いない。

 アイドルやダンスユニットだけではなく、シンガーソングライターやバンドにも広がる、この「ダンスコンテスト」というプロモーション手法。こうした流れがさらに一般的になると、90年代に「カラオケで楽しめる曲」が求められたように、「ダンスで楽しめる曲」のニーズが高まり、JPOPの音楽的傾向に変化が生まれる可能性もありそうだ。
(文=松下博夫)

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