「地下アイドル」化するグラビアアイドルたち AKB48の水着パフォーマンスも影響か? 

 最近、イメージビデオなどで活躍するグラビアアイドルが、地下アイドルとして歌手活動を展開するケースが目立っている。

 FineColorの新原里彩、ガールズバンド・BRATSの黒宮れい、危ない女の子シスターズの高岡未來などは、いずれもグラビアアイドルとしても人気だ。高岡未來はキャリアも長く、2007年から12歳にしてジュニアアイドルとして活躍していたことから、現在、本格的にアイドルとしてCDをリリースしていることに新鮮さを覚えるファンも少なくないだろう。2人組のユニットだったWinkを、エレクトロ・ポップを基調とした楽曲で現代的に再解釈したような音楽性は、Base Ball Bearの小出祐介にも絶賛されている。

危ない女の子シスターズ / ココロノスキマ

 かつてグラビアアイドルと、歌手活動を展開するアイドルの間にはある程度の線引きがあったが、ここにきてグラビアアイドルが歌を披露するようになったことには、どんな背景事情があるのか。

 イメージビデオや地下アイドルの業界に詳しい、AVメーカー「性格良し子ちゃん」のターボ向後氏は、その理由を次のように語る。

「イメージビデオなどに出演していたグラビアアイドルが、地下アイドルとして活動するようになったのは、AKB48が『Baby! Baby! Baby!』などで水着姿を披露するようになったことが影響しているのではないでしょうか。これまでもアイドルが水着を披露したり、また逆にグラビアアイドルが歌手デビューすることはありましたが、明確に『グラビアアイドルのアイドル化』が意識されるようになったのは、AKB48以降だと思います。彼女たちが水着で歌う姿を観て、グラビアアイドルの事務所が自社のタレントを歌わせるようになったのかと。また、これまでイメージビデオや握手会などが主な仕事だったタレントに、仕事の機会を増やして、モチベーション上げるという意図もあるのかもしれません。実際、かつてはイメージビデオを2、3作品出しただけで辞めてしまうタレントが多かったですが、最近は息の長い活動を続けるケースが増えているように感じます」

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