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宇野維正のチャート一刀両断!

“大記録達成”のKAT-TUN新作 収録曲の少なさは「アルバムの概念」を変える可能性も

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2013年11月25日~2013年12月01日のCDアルバム週間ランキング

1位:楔-kusabi-(KAT-TUN)
2位:COUP D’ETAT(G-DRAGON(from BIGBANG)
3位:ミッドナイト・メモリーズ(ワン・ダイレクション)
4位:銀魂BEST3(Various Artists)
5位:BEST GIRLS(KARA)
6位:PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary “ALL TIME SINGLES”(ポルノグラフィティ)
7位:ZIGAEXPERIENTIA(supercell)
8位:O.T.Come Home(奥田民生)
9位:POP CLASSICO(松任谷由実)
10位:アートポップ(レディー・ガガ)

 今週、「KAT-TUN、1stアルバムから7作連続首位 宇多田に並ぶ歴代1位タイ」というニュースを目にして、どうしてもつい口から出てしまうのは「また記録のための記録か」という感想。いや、確かに歴代1位タイは立派ですよ。それに、デビュー当初のKAT-TUNのすさまじい人気ぶりはもちろん鮮明に記憶しています。でも、現在のKAT-TUNの満身創痍状況で宇多田ヒカルと並ぶって言われてもねぇ……。ちなみに1stアルバムから7作連続首位というこの記録、お膳立てバッチリのスタートダッシュがお約束のジャニーズだったら、他のグループでも過去にありそうなものだけど、Kinki Kidsが7枚目(ベスト含む)の『F album』で浜崎あゆみに阻まれ記録がストップ。にいたっては、2ndアルバム『HERE WE GO!』の時点で2位止まりと、実は相当難易度の高い記録だということだけは理解した(まぁ、だから史上2組目なんだけど)。

 それにしてもこのKAT-TUNの『楔-kusabi-』というアルバム、初回限定盤1と初回限定盤2と通常盤の3種という複数枚商法はいつものことだからさておき、その収録曲の少なさに驚かされた。3枚共通の収録曲は4曲のみ。それに初回限定盤1は2曲、初回限定盤2は1曲、通常盤は3曲(カラオケ除く)、それぞれ違う曲が追加されている。追加曲をボーナストラックととらえたら、アルバムの軸となっているのはたったの4曲。フルアルバム、ミニアルバム、EP、マキシシングルなどの作品の呼称は基本的にアーティストサイドに委ねられていて、一応オリコンの規定上でも5曲以上収録された作品はアルバムとみなされるという。したがって、「これはアルバム」と言われてしまえばアルバムには違いないのだが、今後も他のアーティストからこういう作品が続くようだと、アルバムという概念そのものが揺らぎかねない。特に本作のように記録絡みだと、なおさら気になるところ。

 2位はBIGBANGのG-DRAGON、3位はワン・ダイレクションと、今週のアルバムチャートのトップ3は日韓英の男性アイドルが独占。パッケージビジネスの最後の砦は、やはりモノとしての所有欲をそそるアイドルものということなのだろう。そんな中、注目すべきは初登場7位につけたボカロ出身アーティストの代表的存在、Supercellの2年8ヶ月ぶりのアルバム『ZIGAEXPERIENTIA』

      

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