>  >  > J-POPと洋楽、基本構造の違い

亀田誠治がEテレ『亀田音楽専門学校』で、J-POPのヒット術を明かす(第9回)

J-POPと洋楽、一番の違いは? 亀田誠治とJUJUが“大サビ”の効果を語る

関連タグ
JUJU
YUKI
椎名林檎
いきものがかり
Mr.Children
J-POP
亀田誠治
亀田音楽学校
小野文惠
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析するテレビ番組『亀田音楽専門学校』(NHK Eテレ)の第9回が11月28日、23時25分より放送された。

 同番組は、亀田が校長、小野文惠NHKアナウンサーが助手を務め、毎回さまざまなアーティストがゲスト出演する全12回の教養番組。今回のゲスト講師にはシンガーのJUJUが登場。亀田とともに「ダメ押しのメロディー学」について講義した。

 小野が、長く海外で過ごした経験を持つJUJUに、海外から見た” J-POP”像を尋ねると「ポピュラー・ミュージックは世界中にあるけれど、ジャパニーズ・ポピュラー・ミュージックは日本でしか作れない、独特な音楽だと思います。だから大好きです」と、J-POPの特殊性に触れた。

 亀田は、そんなJ-POPには「ダメ押しのメロディー」というべき巧妙なテクニックがあると言い、そのひとつである「大サビ」の説明を開始した。

ダメ押しのメロディー学その1:大サビ

 大サビとは曲の後半で、最後のサビの前に挿入される、独自のメロディーのこと。繰り返し出てきたサビとは違う、新しいメロディーが出てくることで、最後のサビをより新鮮に、印象的に聴かせられるテクニックだ。いきものがかりの「風が吹いている」では、「たくされた“今”がある 歩むべき道がある」という歌詞のところが大サビにあたる。

 亀田によると大サビは「結婚式でいうところのお色直し」で、起承転結の転にあたる部分。音楽番組だと演奏時間が短いため、大サビはカットされることがままあり、有名曲でも意外とその存在に気付かないことも多いのだとか。また、JUJUは「曲っていうひとつの物語を読み進めていくにあたって、一番のサビと最後のサビって感情が違ってくるんですよね。どんどん盛り上がっていく。大サビで繰り返しじゃない、違うメロディーで歌うことによって、最後のサビでドーンと盛り上がれる。すごい大きな跳び箱を飛ぶ時の、踏み切り台のようなもの」と、その効果を語った。

 また、J-POPの「基本構造」として、以下の形を提示。

1番(平歌+サビ)→2番(平歌+サビ)→大サビ→最後のサビ

 このようにJ-POPでは1番から最後のサビまで“起承転結”がしっかりと作られている。いっぽう洋楽だと「基本構造」は以下になる。

バース(verse、平歌にあたる)→コーラス(chorus、サビや大サビにあたる)

 洋楽は、以上の2つのメロディーラインを繰り返すシンプルな曲がほとんど。亀田は洋楽の特徴として「合理的に作られていて、まずバースの部分で、J-POPならサビで言うようなことをすべて言いきっちゃっている。そしてコーラス部分には、大サビに当たるような“別のメロディー感”がある」と説明。J-POPでは「コーラスの持つ“別メロディー感”を、大サビに持ってきて、(最後のサビへの)ジャンプ台として開発しなおした」として、そのきめ細かな手法を称えた。

     
  • 1
  •  

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版