>  >  > 乃木坂46の魅力は“演劇性”にアリ?

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乃木坂46が新センター堀未央奈で快進撃 持ち味の”演劇性”はAKB48の“リアル性”を超える?

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 乃木坂46の7枚目のシングル『バレッタ』が発売初日、11月27日に34.7万枚を売り上げ、今週のオリコン週間ランキングで1位が確実視されている。前週発売のSKE48『賛成カワイイ!』の初日売上に迫る勢いを見せる乃木坂46。以前、本連載でも書いた通り、加入直後であった乃木坂二期生である堀未央奈をセンターに据えるという、『大声ダイヤモンド』AKB48に松井珠理奈を起用した時のような劇薬投入を行った本作(参考:乃木坂46の新曲センターに堀未央奈を大抜擢 劇薬的人事は“妄想の女子高”をどう変える?)。この試みは結果的に成功したといえるだろう。

 前作『ガールズルール』では、センターのポジションが、デビュー時より担当していた生駒里奈から、『Ray』のモデルやフジテレビ系の『うまズキッ!』などに出演している白石麻衣へとチェンジ。明るく快活な少女たちのキラキラした最後の夏の思い出を、AKBフォーマットに近いアップテンポなサウンドで歌った。少女から大人へ。ちょっと浮ついた世界の楽曲には、白石の存在が適任であった。

 そして、本作『バレッタ』では、蝶を比喩的に使い昭和歌謡のようなメロディアスで幻想的な世界を描いている。この幻想的な世界をさらに奥深くしているのが、本作でセンターを務めた堀の存在である。黒髪ストレートのロングヘアーに色白の肌、一点をじっと見つめるような眼差しが印象的だ。他の乃木坂メンバーと違い、ファンがキャラクターを把握出来ていないこともあり、とにかくミステリアスな存在感を放っている。この『バレッタ』の世界を摩訶不思議に仕上げる主人公としてはうってつけの人材だった。

 乃木坂46の作品は映像的で、一つ一つの楽曲を一本のショートムービーのように捉えて制作しているように感じられることがある。そして、乃木坂メンバーからも、アイドルであると同時に“演者”としてのマインドを感じることが多い。乃木坂46には結成後、グループ特有のイベントとして“お見立て会”というものがあった。メンバーは集まった観客を前にステージ上の何もない場所で自己表現をし、それを観てファンたちが握手をする相手を決める、という趣旨のイベントだ。ミュージカル公演『16人のプリンシパル』では、たくさんの人の前で演技のエチュード(台本を使わずその場の受け答えを基に役者が動作や台詞を創造していく芝居)を行い、それぞれ役を獲得していった。これはもう、完全に演劇のオーディションである。

     
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