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宝塚歌劇団は来年100周年

宝塚が深く愛される秘密 涼風真世らが歌い継いだ名曲から読み解く

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 宝塚……読者の皆さまにはあまり馴染みがないでしょうか。来年100周年を迎える宝塚歌劇団には、珠玉の名曲が数多く眠っています。ごくたまに、繰り返しフレーズが多く洗脳されてしまいそうな曲もありますが、ひとつのフレーズにはっとさせられ、人生を考えさせられる、そんな曲との出会いもあります。このコラムではきらりと光る曲をご紹介し、宝塚の曲に興味を持っていただければと思います。

 宝塚は通常、「ミュージカル(お芝居)」と「ショー(レビュー)」の二部構成です。ミュージカルにおいてはスターが心情を吐露する際に歌になったり、複数の人物の感情が高ぶったときにコーラスが始まったり、カップルが愛を確かめる際に歌&ダンスになったりという展開が多く見られます。一方ショーは、基本的に最初から最後までテンションが上がった状態の舞台なので、オーケストラによる演奏もしくは歌がえんえんと流れています。また宝塚では、「ダダダ」「パララ」等、擬音に近い歌詞がしばしば聞かれるのが特徴的です。なので、非宝塚ファンと一緒にカラオケに行って宝塚ソングを歌うと、ちょっと恥ずかしいこともあります。

 さて、宝塚で最も連呼される言葉といえば、「愛」。「愛」と一言も発されない宝塚の舞台はおそらくありません。初めて宝塚の舞台を観劇すると、「何がなんだかわからないけれどとりあえず愛が大事なんだ!」という気分になる方も多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介したいのは、その名も「愛!」という曲です。「宝塚のモーツアルト」と称された作曲家・故寺田瀧雄氏による曲で、伝説のトップスター・真帆志ぶきさんによって1972年の花組のショー『ポップ・ニュース』で初めて歌われました。真帆さんといえば、愛称「スータン」さんで、熱狂的な「スータンファン」がいたことで有名。80歳お近いご年齢の今もOG公演があると出演されますが、帽子をかぶったり脱いだりという一挙手一投足に華があり本当に素敵で、生まれついてのスターさんなんだとドキドキしてさせられてしまいます。1960年代に生きていたら、筆者も絶対スータンファンになっていたと思います。

     
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