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前田敦子が年末の大型フェスCDJに出演決定 アイドルのロックフェス出演はなぜ増えた?

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 12月28日から31日にかけて千葉・幕張メッセ国際展示場で開催されるロックフェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 13/14」(以下CDJ)に、元AKB48の前田敦子、チームしゃちほこ、BABYMETALなどのアイドル勢が出演することが発表された。ロックバンド中心のラインナップで知られるCDJが本格的にアイドルを招くことには、音楽ファンの間からも驚きの声が上がっている。

 CDJの運営側はどのような意図で、前田敦子をはじめとするアイドル勢を出演させることになったのだろうか。フェス事情に詳しい音楽ライターの柴那典氏は、「いまやロックフェスにアイドルグループが出演するのは珍しいことではない」と前置きしつつ、その背景を以下のように解説する。

「基本的にはフェスというものの幅を拡げようとしているのだと思います。前田敦子さんが出ることは確かに驚きなのですが、これまでもCDJやRIJ(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)には“ロキノン系”と言われるようなバンド以外も出演してきました。今回だと、声優の坂本真綾さんなども出演しています。もちろん、CDJの主な客層は10代、20代のロックファンが多いので、『なんで前田敦子が出るの?』と疑問に思う人もいるでしょう。しかし、そういった衝突はこれまで何度も繰り返されてきたことですし、ブッキングによって異なるカルチャーが衝突するのは、ある意味フェスの魅力のひとつと言って良いかと思います。というのも逆に言えば衝突が起こらないフェスというのは、ある意味すでに最適化されてしまっていて、マンネリの状態とも言えるからです。前田敦子さんをブッキングしたのは、試みとしてはかなり刺激的だと思います」

 元AKB48の前田敦子がCDJに登場することは、彼女のキャリアを考える上でも興味深いと柴氏。その理由を、AKB48とCDJに共通する”ゲーム的な構造”という視点から説明する。

「AKBやジャニーズ、あるいはEXILEといったグループには、それ自体に階層を勝ち上がるゲーム的な構造があります。AKBなら総選挙がありますし、ジャニーズにはジャニーズJrといった下部構造があって、そこからいかに歌手デビューするかがひとつの目標になっています。EXILEもまた、THE SECOND from EXILEやGENERATIONSといったグループのトップにEXILEが君臨するという構造を持っています。それぞれ、ひとつの文化現象を形成しているといってもいいかもしれません。そしてCDJにもまた、ゲーム的な構造があります。PerfumeがRIJで毎年ステージのランクが上がっていき、今年の夏にはトリを務めたように、CDJでは各日のヘッドライナー、そして年越しのカウントダウンを任されるアクトが階層のトップに位置づけられます。(参照:"ゲーム化"する夏フェスで、Perfumeはいかにして勝ち上がったか)そのように考えると、AKBのセンターを何度も務めて卒業した前田敦子さんは、AKBというゲームを制した後に、CDJというゲームに参戦してきた、と捉えることもできます」

     
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