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アイドリング!!!、7年目の大決断−−楽曲へのバラエティ要素の注入は何をもたらすのか

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 アイドリング!!!の21枚目のシングル『シャウト!!!』が、11月13日にリリースされる。菊地亜美をジャケットのセンターに据えているのが特徴だ。さらに同日、新ユニットのアイドリング!!!NEOも『mero mero』をリリース。アイドル界でも独自の世界を築き上げてきたアイドリング!!!に、嵐が起きようとしている。

 2006年に誕生したフジテレビ721I(現・フジテレビONE)にて、夕方の帯番組のために誕生したアイドリング!!!は、2007年にはその総集編が地上波フジテレビで放送が開始され、AKB48よりも1年以上早く冠番組を持ち、アイドルブームの中でも先行した存在であった。その後もバカリズムをMCに据え、バラエティ畑のスタッフを多く据えた番組中心に順調に活動を続けてきた彼女たち。テレビの世界で生き残るためのタレント的な教育を受けたことで、アイドルの中でも突出したMC力やバラエティ対応能力を持ったアイドルグループへと成長していった。

 現在のアイドルシーンの活性化の口火を切るキッカケともなった、AKBとのコラボ企画であるAKBアイドリング!!!を経て、アイドリング!!!が選択したのは他との競争による成長では無く、番組内で自分たちのタレント性を磨く成長であった。競争を求めるスタンスではないからこそ、毎年恒例の日本最大のアイドルフェスであるTokyo Idol Festival(以下TIF)のホストを務めることができているのかもしれない。番組内でお互いを磨き合いながら、笑い、笑わせ、笑顔で切磋琢磨する姿は実に幸福な空間だ。

 また、楽曲やライブなどのアイドル活動ではバラエティ要素は残しつつも、遠藤舞、外岡えりか、横山ルリカという歌えるメンバーを中心に生歌を大切にし、正統派とも言える楽曲を多く残し、キャラクターとしてのアイドリング!!!とは一線を画してきた。そんなアイドリング!!!が、シーンの競争原理の中で疲労したアイドルファンのユートピアとなっているのも頷ける。そして、一昨年の秋に、菊地亜美がテレビのバラエティ番組で見ない日はないほどのブレイクを果たし、番組で磨いていた実力が間違いでないことが立証された。

 そんな、菊地亜美をセンターに据えた『シャウト!!!』。本作では、トークの中心でいじられることが多くなった朝日奈央や相撲コーナーで活躍した玉川来夢など“現在番組で活躍している”メンバーをフロントに据えるという改革を行っている。そこには、アイドリング!!!内での大きな変化が関係しているのではないか。立ち上げより6年以上に渡りプロデューサーを努めた門澤清太氏が、フジテレビ内の人事異動のためにアイドリング!!!の担当を離れ、新たに神原孝氏がプロデューサーとなった。神原氏と言えば、元『野猿』(在籍は僅かな期間ではあるが、ずっと番組スタッフとして関わっていた)であり、羞恥心やPaboなどの『ヘキサゴンファミリー』を生み出した『クイズヘキサゴンⅡ』のプロデューサーとして知られている。そんな神原氏は、アイドリング!!!のアイドル部分にもバラエティ的な要素を注入して行こうとしているように見える。

     
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