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柴 那典のチャート一刀両断!

ジャニーズを追うヤンキー、アニメ、ロキノン系……最新SGチャートが日本文化の縮図に!?

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柴 那典
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2013年10月07日~10月13日のCDシングル週間ランキング

1位:バィバィDuバィ~See you again~/A MY GIRL FRIEND(Sexy Zone)
2位:HOT SHOT(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
3位:ハロウィンと夜の物語(Sound Horizon)
4位:database feat.TAKUMA<10-FEET>(MAN WITH A MISSION)
5位:WARRIOR(B.A.P)
6位:顔笑れ!!(さくら学院)
7位:カモネギックス(NMB48)
8位:Re:NAME(大塚愛)
9位:Your Voice,My Life(横山ルリカ)
10位:光と君へのレクイエム(山下達郎)

 今週のシングルチャートTOP5に、ある「異変」が起こっていることに気付いた方はいるだろうか。

 異変とまで言ってしまうのは大げさかもしれないが、ヒットチャート上位に女性がいないのである。1位はジャニーズの男性アイドルグループ・Sexy Zone。2位はEXILE TRIBEの男性ボーカルユニット・GENERATIONS。3位はサウンドクリエイターのRevoによる物語音楽ユニット・Sound Horizon。4位はオオカミバンド・MAN WITH A MISSIONにラウドロックバンド10-FEETのtakumaがフィーチャリング参加。そして5位は韓国の男性アイドルグループ・B.A.P。Sound Horizonは特に男性的なイメージを打ち出しているわけではないが、そのほかは見事に“男”な並びになっている。

 6位にはBABYMETALを輩出した女性アイドルユニット・さくら学院が初のTOP10入りを果たしているし、その下にはNMB48や大塚愛が並んでいるが、2013年のオリコン週間シングルチャートでTOP5に女性アイドルグループや女性シンガーが登場しないのは、極めて稀なこと。振り返っても今年には1〜2度しかない。もちろん、理由はたまたま強力なリリースがそろわなかっただけで、そもそも“女性”がいないチャート状況が異例であることも、逆の意味でAKB48を筆頭とする女性アイドル全盛期がいまだ続く2013年の音楽シーンを象徴している風潮と言っていいかもしれない。

 また、このTOP5の並びが、(女性アイドル以外の)日本のカルチャー市場の現在のバランスを象徴しているように見えるのも興味深い。まずは依然としてマスに大きな勢力を持つ「ジャニーズ系」と、今も昔も日本のマジョリティである「ヤンキー文化圏」の象徴であるEXILE系。その二組が10万枚を超えるセールスを実現し、そして「アニメ/ゲーム文化」を背景にしたSound Horizonに、いわゆる「ロキノン系」のMAN WITH A MISSION、さらにはいまだ中年女性を中心に根強い人気を持つ「男性K-POP勢」が続く、という構図である。

 中でも、今回着目したいのはSound Horizon。自らを「幻想楽団」と称し、独自の世界観とストーリーを作品ごとに打ち出すコンセプチュアルな音楽ユニットだ。アルバムやシングルもストーリー性を持った組曲的な構成になっており、ナレーションやセリフも多用するミュージカルのような作風が大きな特徴。今回のシングルも「ハロウィン」をテーマに、かなりの情報量を詰め込んだ一枚になっている。ケルト文化やアメリカ西部開拓時代をモチーフにした歌詞など、さまざまな由来と背景がネット上で考察される様子は『あまちゃん』の情報消費に近いと言えるかもしれない。

     
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