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小野島大の「この洋楽を聴け!」 第6回:レッド・ツェッペリン

“ハード・ロック”だけでは語れない レッド・ツェッペリンのあまりにも広大な音楽世界

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 今回は70年代ロック最大の大物グループ、レッド・ツェッペリンを取り上げます。2007年に行われた再結成ライヴの模様を収めたDVD『祭典の日』が昨年リリースされ、大きな話題になったのは記憶に新しいところです。

Led Zeppelin - Celebration Day Trailer(2012)

Led Zeppelin『祭典の日(奇跡のライヴ)』(ワーナーミュージック・ジャパン)収録

 昔からのファンの感想はおおむね「思ったよりよくやっている」というものだったと思いますが、やはり70年代、オリジナル・ドラマーのジョン・ボーナム在籍時が彼らの全盛期だったことに疑問を差し挟む余地はないでしょう。

 さてレッド・ツェッペリンは、英国の名門グループ、ヤードバーズの3代目ギタリストだったジミー・ペイジが、当時まったく無名だったロバート・プラント(vo)、ジョン・ポール・ジョーンズ(b)、ボーナムに声をかけ、1968年に結成されています。当時としては破格の20万ドルでアトランティックと契約。ファースト・アルバム『Led Zeppelin』(1969)は、その斬新な音楽性とすさまじいライヴが評判となって、無名に近い新人グループとしては異例の全米10位という大ヒットとなって、ロック・シーンに衝撃を与えます。

Led Zeppelin / Japanese TV promo - 1969 (Communication Breakdown)

Led Zeppelin『レッド・ツェッペリン』(ワーナーミュージック・ジャパン)収録

 このプロモ・フイルムは最近になって発掘されたものですが、ほとんどの日本のファンが初めて「動くツェッペリン」を目撃したのは、次にご紹介する、当時の人気番組『ビートポップス』でも放映された、このスタジオ・ライヴでしょう。ヤードバーズ時代から2007年の再結成まで、終始一貫してライヴ・レパートリーであり続けた彼らの代表曲です。こんなシロモノをいきなり見せられた、当時のファンの衝撃を想像してみてください。

Led Zeppelin - Dazed and Confused (Live at Supershow 1969)

Led Zeppelin『レッド・ツェッペリン』(ワーナーミュージック・ジャパン)収録

 勢いに乗った彼らは同年末にセカンド・アルバム『Led Zeppelin II』をリリース、全米チャート7週連続1位というメガヒットとなり、翌年の英メロディメイカー紙の人気投票では常勝ビートルズを蹴落とし1位を獲得(日本のミュージックライフ誌の人気投票でも同様に1位を獲得)するのです。いかに彼らの登場が画期的で衝撃的なものだったか。60年代から70年代という時代の変わり目を象徴する新たなスーパースターとして、世代交代を強く印象付けたのでした。

 そして1971年には初来日を果たし、まだロック後進国だった当時の日本に巨大な足跡を残します。

Led Zeppelin - Whole Lotta Love - Live at Royal Albert Hall 1970

Led Zeppelin『レッド・ツェッペリン DVD』(ワーナーミュージック・ジャパン)収録

 さて、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの元祖として知られるツェッペリンですが、結成前、ペイジはツェッペリンをエレクトリックなハード・ロック主体にするか、アコースティックなフォーク・ロックにするか迷っていたという話があります。実際初期からツェッペリンは変則チューニングによるアコースティック曲をレパートリーにしていましたが、1970年発表の3作目『III』で、そのアコースティックなサウンドを全面展開して、ゴリゴリのハード・ロックのみを期待していた世界中のファンを驚かせ、嘆かせます。

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