>  > つんく♂歌詞は“痛さ”が魅力?

モー娘。完全復活を期にあえて主張……つんく♂の歌詞は「痛くない」

関連タグ
スマイレージ
Berryz工房
℃-ute
アイドル
ハロー!プロジェクト
歌詞
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 モーニング娘。の最新シングル『わがまま 気のまま 愛のジョーク/愛の軍団』が9月3日発表のオリコンチャートで1位を獲得した。これで3作連続1位の記録を達成し、モー娘。完全復活を印象づけた格好だ。このモー娘。の快進撃によって、Berryz工房や℃-ute、スマイレージなどの姉妹グループも女性を中心にファンが急増。AKB48にその座を奪われ続けてきたハロプロが息を吹き返しつつある。

 しかし、これだけ勢いに乗っているにもかかわらず、ハロプロには“ある悩み”が存在する。いま、モー娘。が新規ファンを獲得できたのは、韓流に負けない“世界基準”のエレクトロニックなサウンドや、他グループの追随を許さない独特のフォーメーションダンスにある。……が、アイドルの世界観をつくりあげる肝心の歌詞が「痛い」という評価がついて回るのだ。

 実際、ネット上では、AKBヲタは秋元康と比較して「秋元はシングル売上枚数で阿久悠を超えた作詞家。それに比べてつんく♂の詞は終わってる」「完全に時代とズレてる」と攻勢を強めている。いつもなら血気盛んなハロプロヲタたちも「我が軍の最大の弱み」「寺田(つんく♂の本名)はもう限界」などと弱気で、中には「秋元のほうが歌詞はいい」と負けを認める人も出てくるほどだ。

 だが、あえてここで声を大にして言いたい。つんく♂の歌詞は世評ほどひどいものではない。いや、むしろつんく♂の企みは、新たなアイドル文化の創造と、日本の作詞家文化を更新させる“前衛運動”なのである。その革新性を、細かく見ていこう。

 まず、つんく♂の歌詞の特徴のひとつに挙げられるのは、食べ物ネタが多い点。とくに、一時期は謎の“米ブーム”が起こり、<米がうまいぜ!日本中 お茶を飲め飲め最高茶葉 豊作でええねえ~>(モー娘。「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?」)なんて詞も。茶葉だ豊作だと言われても……たしかにヲタがついて行けない気もわからなくもない。

 だが、<帰りにうどん食べてくわ 明日が待ってるもん!>(℃-ute「Danceでバコーン!」)などは人生讃歌そのものだし、<メールしたりラーメンしたり ああ充実 WOO YEAH 生きていく理由がわかった私>(モー娘。「1から10まで愛してほしい」)なんかは、女の子の実態を見事に表現。前シングル「one two three」の<電話なんて待ってないけど 鳴ってくんないと胃が苦しい マンガ読んでごまかすのよ>の歌詞にも顕著だが、彼氏とラーメンを食べて心が満たされたり、彼氏から連絡がないのをマンガで気を紛らわせたり、これこそ普遍的な女子のリアル、ガチ女子像である。

     
  • 1
  •  

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版