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放送作家エドボルが語る「アイドルシーン見取り図」(後編)

SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、ベイビーレイズ...ポストAKBを狙う新興勢力リスト

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 AKB48ももいろクローバーZが圧倒的な存在感を誇る中、彼女たちの王座をおびやかすのはどのグループだろうか――。アイドル番組の構成を担当する放送作家エドボル氏が、現在のアイドルシーンを語る集中連載第三回では、今注目すべきグループを挙げてもらった。    

第一回:「モー娘。再評価の構造は、ビートルズ再評価と同じ」若いアイドルファンがハロプロにハマる理由
第二回:ももクロの次のテーマは「解散」!? 頂点をきわめたグループの行方を占う

 エドボル氏がまず名を挙げたのは、avex初のアイドル専門レーベル「iDOL Street」所属のグループたち。「いい意味で、ハロプロとAKBグループの中間を行く存在」として注目しているという。

「iDOL Street所属のアイドルの、SUPER☆GiRLSCheeky Paradeが人気を広げていますね。avexはもともとアイドルを育成する事務所ではなく、DERAMや東京女子流はあくまでも"アーティスト"というくくりでした。つまり、avex初のアイドルはSUPER☆GiRLSであり、日本武道館のコンサートを成功させるなど、着実にキャリアを積んでいる。

 他のレーベルや事務所と違うのは、avexがもともとスクールシステムを確立していることです。それとiDOL Streetというコンセプトがうまくシンクロし始めていて、実際にスクール上がりの子も出てきている。結果GEMのようなダンスとボーカルを全面に押し出したグループも生まれました。また、地方にも展開できるリソースがあり、例えばローカルアイドルをフィーチャーするNHKの『全国「あまちゃん」マップ! あなたの町おこしキャンペーン』で、大阪代表に選ばれた大阪DAIZY7は、iDOL Streetの関西部門のw-street osakaが改名したグループです」

 またavexは、国内最大級の"アイドル夏祭り"として、昨年から大型ライブイベント「IDOL NATION」を開催するなど、さらにアイドルグループに力を入れている。2年目となる今年は大トリとしてAKB48が出演し、アイドルファンを熱狂させている。

「僕も観に行きましたが、15組のアイドルの競演というのは圧巻でした。avex所属のSKE48や東京女子流、DOROTHY Little Happyから、他のレコード会社のAKB、アイドリング!!!、アップアップガールズ(仮)も出演していて、現在のアイドルシーンの盛り上がりを再確認させられるイベントでした。そんな中でもCheeky Paradeのパワフルなパフォーマンスは特に印象に残りました。

 また、僕が個人的に注目しているレプロエンタテインメントからは、9nineが出演していました。レプロといえば、『あまちゃん』でブレイク中の能年玲奈が所属する女優・モデル系中心の事務所。最近ではアイドルの売り出し方もうまくなって、『あまちゃん』の『暦の上ではディッセンバー』を歌って注目を集めている"乗り込み乗っ取りアイドル"=ベイビーレイズは、今最も旬なアイドルグループで、すべてが新鮮で面白いです」

 一方、エドボル氏が「素直にカッコイイと思う」という、アミューズ所属のメタルダンスユニット=BABYMETALも、サマソニ2013でメタリカやチープトリックから写真撮影をせがまれるなど、アイドルの枠を超えて人気を広げつつある。また、でんぱ組.incもトラウマ的歌詞がアイドルファン以外にも刺さっており、今後メインストリームになるかどうかは別として、アイドルシーンに存在感を示す注目株として上げられるだろう。
 
 今回、全3回にわたってアイドルシーンを分析してもらったエドボル氏は、「自分はアイドルと世の中の関わりを分析する社会学者でもなければ、音楽を熟知した音楽評論家でもない。ただただ"現場でアイドルを観てきた"人間であり、批評家や研究家というより、メディアを通してアイドルの面白さを伝えるレコメンダーだと思っている」という。その上で「現場感覚でおもしろいと思えるアイドルは、いまも生まれ続けている」と力強く結んだ。(了)
(取材=吉住哲、構成=編集部)

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