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今年の夏は松田聖子祭り!?  初期名作で「ヤンチャな美声」に浸りたい

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 今年の夏はどうやら"松田聖子祭り"となりそうだ。1980年代に発表された16作品が一挙に高音質CD(Blu-spec CD2)仕様で復刻されることに加え、9月14日には千葉・幕張メッセ国際展示場1~3ホールで開催される「SIGMA FES.」に登場することも決定。彼女自身にとっても、国内では初の夏フェス出演となる。

 そんな中、やはり注目したいのは再リリースされる80年代の名作群だ。デビュー盤『SQUALL』(80年)では、初期聖子の最大の魅力である、荒削りで奔放なボーカルを披露。時には30分程度のリハだけでレコーディングに臨んだと言われる楽曲には、少々のピッチのズレなど気にならないパンクロック的な破壊力さえ感じられるほど。ロックナンバーからリゾート風まで、やや方向性の定まらない作風ながら、歌声の魅力という点では一番の作品かもしれない。

「裸足の季節」松田聖子『SQUALL』収録

 80年代の松田聖子といえば、作詞担当の松本隆を軸に、大滝詠一や細野晴臣などのはっぴいえんど人脈のミュージシャンが作曲で参加した『風立ちぬ』(81年)以降のアルバムの評価が高い。いずれも名作揃いであるが、その前作『Silhouette~シルエット~』(81年)で聴くことのできる、財津和夫作曲による楽曲のすばらしさも特筆に値する。

「夏の扉」松田聖子『Shilhouette~シルエット』収録

 松田聖子の歌声は、デビューから時間が経つにつれて大きく変化した。上京まもない少女の爆発的なパワーを感じさせる初期曲に対し、82年~83年の『Pineapple』『Candy』『ユートピア』あたりになると、洗練の度合いが増し、彼女はいわゆるウィスパーボイス的な唱法を多用するようになる。この間にどのような変化があったのかについては「喉を痛めた」など諸説あるが、その移行期にあたる「夏の扉」「白い貝のブリーチ」(ともに『Silhouette~シルエット~』収録)、「白いパラソル」(『風立ちぬ』収録)といった財津和夫作曲ナンバーは、80年代松田聖子の荒々しさと洗練がともに宿った、名曲中の名曲である。

「白いパラソル」松田聖子『風立ちぬ』収録

 ドラマ『あまちゃん』で80年代アイドルへの注目が集まる中、初期作品を通して、ヤンチャに躍動する聖子ボーカルに改めて触れてみたい。
(文=編集部)

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松田聖子オフィシャルサイト

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