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金爆ヒットに続くのは? 2010年代のV系シーン見取り図

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ヴィジュアル系
藤谷千明
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 80年代末に勃興し、90年代にブームを起こした「ヴィジュアル系(V系)」。2000年代に入ってからも「ネオ・ヴィジュアル系」と呼ばれるバンドたちが、海外からも注目を集めました。さて、そんなV系シーンですが、2010年代の最大のトピックはゴールデンボンバーのブレイクでしょう。

 ゴールデンボンバーの出自は紛れもなくV系であり、「なんでもあり(V系のツボを押さえていればエアバンドでも受け入れられる)」というこのシーンでなければ出て来なかったバンドだと思います。09年に代表曲となる『女々しくて』急速にブレイクし、今では御存知の通りお茶の間にも完全に定着しました。

 では、「V系シーン」自体が金爆を中心にして盛り上がっているか? といわれると、世間一般的にはそうではない模様。90年代のブームのようにV系バンドがポストゴールデンボンバーになるべく群雄割拠してるわけではないのが現状です。

 かといって他のバンドがまったく盛り上がっていないわけではなく、20年以上続くシーンも細分化し、外部からは見えづらくなっているだけのようにも感じます。ここでは近年のバンドやシーンの動向の話を整理して紹介したいと思います。

V系王政復古? 世界観重視のダークV系バンドの再興。

 今年リリースした2枚のシングルは双方ともオリコンメジャーチャート9位を記録し、3月にはNHKホールワンマンを成功させ、いま最も武道館に近いと目されV系バンドが己龍(読み方:きりゅう)です。「和製ホラー」というコンセプトのもと、和風を意識したド派手な衣装、『屡流(読み方:るる)』『悦ト鬱(読み方:えつとうつ)』『愛怨忌焔(読み方:あいえんきえん)』といった難読タイトルに加えて残酷描写の多いPVは90年代のV系を連想させます。

 その一方でAmebaブログなどで親しみやすさを出す一面も。特にリーダーの九条武政のブログは、ネタ満載の記事から真面目な内容まで扱う人気ブログで、強豪ぞろいのV系有名人ランキングでも常に上位にランクインしています。この二面性が現代のV系シーンで勝ち抜く要素なのでしょう。

残虐描写満載のPVはまさにV系の面目躍如といったところ

 そして結成2〜3年の若手にもダークさを全面に出したバンドが増えています。その代表格がDIAURAとMEJIBRAY。双方と今年の上半期に赤坂ブリッツでのワンマンを成功させており、今後の展開が期待されています。


     
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